一度、まじめに写真を勉強しようと思って買ってみた。
東京工芸大、たしか椎名誠のいた学校じゃなかったっけ。
まあそれはともかく。
他にも「教科書」が出ているなかでこれを選んだ理由は、初歩の初歩からわかるように作られているからだ。露出の決め方とか、実をいうとわかってるようでわかってなかったし、Raw現像にくわえてフィルム現像まで説明されているという点も大きい。
また光について実例とともに説明が書かれていて、非常にわかりやすい。逆光順光はわかってたけど(逆光好きだし)、半順光、反逆光とそれを用いた場合にできあがる写真が細かく載っていて勉強になる。光の向きとか、写真を撮っていればなんとなくわかってくるけど、実際に解説を読むと何もわかってないことに気づく。
玉ちゃんのライティング話 (コマーシャル・フォト・シリーズ)
- 作者: 玉内公一,コマーシャル・フォト編集部
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↑資料撮影なんかをやってたときはこれで勉強してた。けど初心者向けというよりちょっと上級向け?だったので、難しい部分もあった。
なにより、ほかの教科書にはあまり入らない、「過去に出版された写真集」やそれに収められた作品についての解説がしっかり書かれている点がよかった。これがあったから最終的に買おうと判断したようなものである。よくある教科書であれば、構図がどうでレンズがああで、という話で終始してしまいがちだが、これには作品研究という節をもうけて、例えば光についての解説章であれば効果的な光を用いた作品の解説にページを割いてある。本格的な教科書なのである。
これが2000円程度で購入できるからすごい世の中だよなー。
ただまあ、あくまでも基本中の基本なので、どんな被写体を選んでどう撮るかまでは当然書いてない。それは撮影者がやらなくてはならない選択。これが一番難しい問題だし、自分の方法論を導き出すまでが楽しくて大変な行程だと思う。私も自分が何を撮りたいのかもう少し考えなきゃ。