人生初鳥取
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7月半ばのとある週の日曜から火曜にかけて、鳥取・米子方面へ出かけてきた。電車だと兵庫から2時間ちょっとで行けるのが面白い。
人生初の鳥取で、どこ行こうかほんとあれこれ悩んだけれど、ベタなところでまとめてみた。というか、鳥取は東西に長いので移動時間が結構かかったのも意外だった。米子から鳥取まで電車で1時間30分ちょい。
ぐったりしながらの移動だった。しかも使用されている車両が古いやつで懐かしのボックスシート。特急まつかぜ使えば30分らしいけど、特急料金かかるからな…世知辛い世の中だぜ…。
行った場所
1日目:倉吉経由で米子、米子から境港へ。宿は皆生温泉。
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スーパーはくとで倉吉まで出て、それからローカル線に乗り換えて米子まで移動。倉吉米子が遠い遠い…同行者としゃべりながらでついたことはついたけど、2人とも半分死んでたような気がする。
米子ついたら今度はご飯どころが全くなくて困ってしまった。駅前は居酒屋チェーン店だらけだし、一軒入れそうだった店は「これから団体客来るんでごめんなさいね!」と断られる始末だった。20分くらいさまよって結局カレー屋さんに入った。鳥取・米子に来てまでカレーかあ…なんて2人で苦笑いしながら食べたけど、思ったよりも美味しかった。ありがとう、「あたり前田のカレー屋」さん。
昼食後、また電車に乗って境港へ。端っこの町で、妖怪たちのいるところ。米子から普通電車で40分。電車は鬼太郎たちのラッピングされた車両で、アナウンスも鬼太郎とネコ娘がやってくれる(ただし5代目の鬼太郎)。それぞれの駅に妖怪の名前がついてるのも面白かった。
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行きは目玉おやじ、帰りは猫娘の車両で移動。
で、ここもここで妖怪ロードの大規模改修工事が始まっており、銅像たちは駅前の広場に世界妖怪サミットと称して集められてた。商店街歩いてたら鬼太郎とねずみ男にも会えたし、まあ面白かったかな。
宿泊地は皆生温泉。和室で大浴場付き、海のすぐそばの旅館。ただ、純粋な温泉街で食事する場所がほぼ皆無。風俗や飲み屋はあるけれど、食事は旅館内でやってね、という昔の町の設計思想で来ているのは面白い。別府と同じやな。
結局この日はご飯食べられず、ローソンで買って宿で食べた。お風呂は温泉掛け流しの大浴場で非常に満足したけれど、部屋のエアコンの効きが今ひとつだったのは残念だった。
2日目:足立美術館、植田正治写真美術館
チェックイン時の土壇場で朝食を付けることができたので、朝から非常に優雅な食事をしてからの出発。この日は足立美術館と植田正治写真美術館に行くのだ。地図上だと反対方向なので移動距離が長い。
・足立美術館
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安木駅から無料シャトルバスで20分。遠いところに大きな美術館。帰りのシャトルバスを利用するときは、美術館受付にある時刻カード(帰りのシャトルバスが出る時間が30分刻みで書かれている)を取っておいて、その時間のバスの運転手さんに渡す仕組み。これがないと乗れないそうだ。
日本庭園を見に来たのか作品を見に来たのか分からなくなる、そのくらい順路が庭を中心に組み立てられて、日本画の展示を見に行く頃にはちょっとお疲れモードに。それでも橋本関雪や竹内栖鳳などの作品を見られてよかった。今回は「日本画に描かれた動物」で、ウマやウシ、ライオン、そして龍まで。人は多かったけど割とじっくりと見られた。
そばのおそば屋さんでご飯。値段の割にボリュームあって美味しかった。
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このボリュームで1000円しないんだぜ…すごいぜ…。
・植田正治写真美術館
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一度米子に戻ってこんどは岸本駅へ。そこからタクシーで10分ほど。公共交通は期間限定でしか走っておらず、結構不便なところにある。一人だったら徒歩で向かえるかなーと思ったけど、意外と駅から距離があったのでそういう考えはやめた。ネットの地図上だと案外近いと思ったんだけどなあ。
大山を望む場所に建っていて、人もほとんどいない、静かな場所だったのが印象的だった。
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同行者は初めて植田正治を知ったとかいう話だったけど、あの独特の雰囲気がする写真が気に入ったようでグッズ類を買っていた。一緒に行けてよかったなあと思った。
惜しむらくは、前日の境港で生家を見ることができなかったこと。行った方向と反対にあったらしく、非常に残念としか言い様がない。
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こないだの日記でも書いたけど、この場所は人気スポット。美術館の2階にあるので、行った時はぜひ。
ただし、帰りの手段がなさ過ぎてつらかった。美術館の近くにカフェもないし。岸本駅周辺にも特にいいお店があるような感じもしなかったのは残念だった。せめて美術館内にカフェがあればよかったのに。美術館から米子駅までタクシーで移動。25分かかって3500円くらい。
晩ご飯は駅前の焼き肉屋さんでホルモンとかお肉焼いて食べた。鳥取ぽくない感じだけど、まあ我々の旅っぽくていいじゃないかと思う。宿に帰ったあとはまた温泉に入ってぐだぐだしてノンビリして、そのまま寝るということをした。20代だったら遅くまで話し込むことなんか余裕でできたのに。
3日目:鳥取民藝美術館、すなば珈琲、鳥取砂丘
米子からローカル線で鳥取まで移動。特急なら30分程度らしいけれどローカル線は1時間30分くらい。やっぱ長いよなあ。鳥取駅について、駅前のすなば珈琲で昼食兼休憩。初めてのすなば珈琲。ランチがお得すぎたがナゾメニューでもあった。
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500円でこのボリュームなので、ほんとに儲ける気があるのか不安になってくる。これ、大阪とかだと700円800円するんじゃないかな。
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このカップ欲しくてお店の中探したけど、非売品のカップは陳列されてるのに、これはなかった。探し方が悪かったかな。
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カップ底にラクダがいるのがかわいい。
鳥取民藝美術館を見学して(ここはここで可愛くて落ち着いた場所だったけど、もう少しゆっくりと見て回れるような仕組みが必要だなと思った)、最後の目的地鳥取砂丘を見に行った。駅前からのバスで20分。15分くらい人家が広がる風景が続くんだけど、トンネルを抜けた先に突然広がる砂の海。
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これはビックリだった。もっと規模が小さくて「なーんだ、この程度かあ」なんて、ちょっと残念なんだろうなーと勝手に思っていたが、実際の現地はほんとに砂の海で、どこまで行っても砂が続いていて「これはほんとに日本なんだろうか」と不安になってくる。不安というか、不思議な気持ちというか。そりゃ植田正治も通うよな。砂山を登って下りて登って、とちょっとした大冒険気分を味わえる。ここに来るとスケールが全然わからなくなるから困る。
1時間半くらい滞在して駅へ。いやーいい体験ができてよかった。ここはもう一度行きたいと思う観光地だった。今度はもちょっとじっくり撮影したい。
帰りの電車まで時間がまだあったので駅内のドトールで休憩してたら突然の大雨と雷。このせいで、駅内のエスカレーター・エレベーターが使用不能になり、重い荷物抱えて階段を上る羽目に。最後に何かあるなあと思ってたけど、やっぱりあった。電車も定刻に出発できず。でもまあ、いい思い出かな。
というわけで三日間の旅行は閉幕。帰りの電車で半泣きだったよ…次の次の日に仕事行きたくなさ過ぎて…ちょうといろいろ溜まっていた時期で、その気分転換も兼ねての旅行だったんだけど、帰りの電車の中で仕事のメールが飛んできて一気に現実に引き戻されるというね…つらい。
いろいろな感想
初めての山陰、初めての鳥取。もっと時間をかけて回りたいなと思った。そのくらいノンビリすることができたように思う。今度は島根の方まで移動して、出雲大社にお詣りしたい。当初のプランだと行く場所の候補に入ってたんだけど、移動時間との兼ね合いで今回は断念。
そう、やはり移動時間がかなりかかるのはちょっと考えなきゃいけない。冒頭にも書いたけど、東西に広いうえに電車が来ない・走っていないことが多々あるので、移動手段はクルマが中心になる。それがいいことなのか悪いことなのかは別として、移動距離・時間がかかる以上回れる場所も限られてくるので、厳選する必要が出てくる。今回みたいにぼんやりとしたプランを考えてるだけではダメなのだ。割と効率を考えておかないと「あっ!行きそびれた!」って後からなってしまいそうだ。
それにしても楽しかった。今度はいつごろ行けるだろうか。また長期休みがくればいいのにな。