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西宮市立大谷記念美術館で開催中のバウハウス展に行って来ました。いやーすごく楽しかったです。
巡回展らしいのでほかの展示会場にも回るとのことでしたが、非常に充実した内容となっていました。展示点数は300点を超え、写真や当時の教科書、実際に制作されたポスターや椅子といった「制作物」などが4つの会場で展示されていました。
バウハウスの教育という視点から展示が構成されていましたが、当時の学生たちの様子などが写った写真も展示されていて、自由闊達な雰囲気がうかがえて面白かったです。
紙を使った授業の制作物がいくつか展示されていたのですが、1枚の紙を使った可能性が示されていて、自分でもやってみようかな、なんてやってみたくなるものばかりでした。切って折ってはOKだけど貼るのはダメ、という制限で何ができるか、どんな形ができるかを見せていくのが面白かったです。
また、その後カリキュラム課程等に沿って展示が展開されるのですが、椅子や電灯、ポットや織物、建築物やポスター等が展示されていて、現在でも通じるような洗練されたデザインが多かったのが印象に残りました。ポスターもかっこいいものばかりでした。
知らなかったのは舞台美術なんかも手掛けられていたこと。なんというかシュールすぎてちょっと怖かったです。再演されたものの映像がずーっと会場奥で流れているのですが、ちょっと怖い・ちょっと不気味・でも見ちゃう、と不思議な魅力を出していて、初めから最後まで30分くらいあるのですが、誰一人最後まで席を立つ人はいませんでした。そのくらい魅入っちゃう。
Triadisches Ballett von Oskar Schlemmer - Bauhaus (Best Quality)
展示の最後はバウハウスに留学した日本人学生の制作物なども展示していました。割とお金があるような人たちだったけど(そもそも、当時留学できて芸術関係に進めるのはそういう人か)、その人たちのレポートも読めたりして、当時の最先端に触れた人が何を感じたのかが分かるような気がしました。
驚いたのは、入館者数の多さでした。正直バウハウスって「マニアックなもの」だとばかり思っていたんです。なので「好きな人はいるだろうけど、そんなに多くはないだろう」なんて思っていたわけですが、行ってみたらそこら中に人がいました。うわあ!て感じです。午後2時からのスライドトークもほぼ満席でした。関心の高さがうかがえるのですが、地域が異なればこうも違うのかと、そちらの驚きが大きかったです。
なお、会場内は一部個所を除いて全面写真撮影禁止でした。最近は写真撮影OKな展覧会が多い中で、NGにしたのは入館者の多さもあってよい判断だったと思います。あれだけ人間いたらシャッター音でうるさかったかもしれない。ぺちぺち撮ってる間にぶつかられたりするかもしれないしね。
展示が面白かったのもあって、バウハウスのことをもっと勉強したくなりました。また本読んで勉強しようかな。
- 作者: インゴルフ・ケルン,田中純,バウハウス・デッサウ財団,クリスティーネ・レッシュ,大宮萌恵
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