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他館の展示を見たときに思うことは「あっこれ見えねえ」だったり。
メガネ使えよ、っていう話ではあるけど。
とにかく悪い。裸眼視力で右目が0.1、左目は0.6。利き目というものがあるとすれば断然左目で、ファインダーをのぞくのもそちらの目だったりします。こないだの健康診断でも病院の人に驚かれました。驚かれたというよりも「メガネなくて大丈夫なんですか?」みたいな驚き。多少は見づらいけど、特に不便を感じたこともないので通常は裸眼で過ごしてます。パソコン使うときは別だけど。
右目が極端に悪いのは姿勢が悪いのもあるし、中学の部活中にバレーボールがクリティカルヒットしたからってのもあるんだろうと思います。あの時病院に行っていたらまだ多少は視力下がってなかったかな…。一週間ほど光を見るとものすごく痛かったのを思い出します。失明しなかったのはせめてもの幸いとでもいいましょうか。
で、これだけ視力が悪いと何が起きるかというと、博物館の展示キャプションが読めないんですね。特にウォールケース内に配置された展示キャプション。美術館に行くとだいたい「おしゃれセンス」満載でキャプション作ってるところ多いんだけど、字が小さすぎてぼんやりとしか見えない。30代の裸眼のわたしでそんな具合だから高齢者はもっと大変だろうなと思います。
ウォールケースとは
ウォールケース、壁面ケースとかいう名前がついてることもあるけど、あれです、博物館美術館なんかにある大きなケースで、掛け軸とか屏風が入ってたりする、壁と一体化しているようなケースです。前面がガラスで、ガラスとケース内壁面に70センチから1メートルくらい空間が開いてるもの。ケース内で作業する必要があるからこれだけ空間があるんだけど、キャプションの文字サイズを考えないと悲惨なことになってしまう。
キャプションなしの展示は?
作品に注目してほしいから、とかいう意図もわかるけど、何かしらの文字あるいは記号があればそれを「読んで」しまうのは人間の性なので…作品自体に注目してほしいのであればもうキャプションを外すしかない。
しかしそれでは「あの作品のタイトルと作者は誰だ?」てことになって、その問い合わせに対応する手間が増えるわけです。入館者が少なくかつ仕事がそこまでなければ対応できるけど、そうでない場合はまず無理。場合によっては同じような質問を複数回受けることになるから。解説キャプションを小さく作れば今度は「見えない」。大きく作れば「作品見るのに集中できない」。
あげく、文字読むことに集中しちゃって肝心の絵を見ていない人も中には出てくる。
すごくジレンマを抱えてるんだよね、展示って。最近そう思うことが多い展示が多かったので、改めて自分も勉強し直さなきゃダメだと思った次第です…