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写真撮って、日記書いてます。

親が来て帰って行った

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嵐のようにやってきて、嵐のように去って行ったとはまさにこのことなのであろう。

例の「万博見に行くついでにこっちに寄る」という話だ。

当日、わたしはどうしても抜けられない仕事があって、親の立てた予定と全然合わせることが出来ず「19時くらいに家に来てくれ」というお願いをLINEで送ったのだが、「分かった」と言いながら18時に来たらしい。マジかよ。相変わらず、予定は未定というかそういうのがあるなあうちの親は。

その時わたしはというと、職場からのいつものバスでは間に合わないと判断して、別ルートをたどってダッシュで自宅に向かっていた。妻ひとりでは対応するのも大変だろうし、何か事前の話では4人で食事でもとなっていたからだ。通常ルートとは異なる方法なので通勤定期がほぼ使えず、自腹で払うしか無かったのはちょっと財布につらい。たいした額ではないと言いたいが、やっぱりなんかなあ、腑に落ちないところはあるよ。

方々乗り継いで、普段であれば2時間くらいかかるところを1時間ちょっとでたどりついたのは奇跡に近かった。何らかの事情で電車が止まってしまえばもう何もできねえ、て感じだったが、この日ばかりはどうにか無事に動いていたのでよかった。

そんでもってたどり着いたらすでに家に両親がいるのが驚きだよね。どおりでどちらにLINEしても返ってこないわけだわ。はあ。なんでまたそうなるんだろうな。

とはいえ、久しぶりに顔を合わせたわけだが、まあ向こうも元気そうで良かった。世間話やら万博の予定やらをいろいろ聞いて「じゃあホテル帰るわ」と。あれ?一緒に食事はどうなったん?そんなことを聞く間もなく、バス停へ進むふたりを我々夫婦も後からついていって見送った。あれ、ご飯どうすんだこれ…同じことを妻も考えていたらしく、ふたりを見送ってから「晩ご飯の話、何だったんだろね」と。すまねえすまねえ、わたしが聞かなかったばっかりにこうなってしまった。お腹空いた?「めっちゃお腹空いたし、もう食べに行く感じだと思っていたからどうしようか」。いったん家に帰り話し合い、スーパーでおかず買って冷蔵庫の残り物と食べようと決まった。「美味しいものの口だったのにな…」うう、申し訳ねえ。

妻はそれ以前に部屋の片付けとかそういうのをしてくれたおかげでだいぶ疲れてしまったらしい。なので買い物行ったあとの食事の準備はわたしが担当。10分で味噌汁作ってその間にあれこれ配膳して…うーむ、一緒に食べに行けてたらこの作業も無かったのに。

食事中に両親にLINEをするも返事がなかった。心配していたら1時間後くらいにホテル近くの駅の回転寿司食べて、今は部屋で二次会だわーと返ってきた。おうおう。それなら俺らも連れてけよ…何のためにダッシュで帰ってきたのか分からなくなってしまった。はあ。

親の話はころころ変わるなあと改めて思った。歳を取ったらそうなるもんだろうか。というか、久しぶりに会った両親はどちらも小さくなっていたし、父親がバスに乗るのに手すりを握ったりちょっとヨタヨタした感じになっていたのが驚きと悲しさと…何か変な気持ちになってしまった。簡単に言えば「しんみり」だろうか。ああ、あれだけ元気だった人もこう歳をとるのかと。何かそれだけが印象に残る再会だったな今回は。ただ、嵐のようにやってきて去って行くのは変わってなかった。それだけが良かったところだろうか。

それにしても、あれだけ予定表を組んで送ってきたというのに一緒に食べに行くのをキャンセルしたのはなんでだろうな。忘れていたのか疲れていたのか。それが残念かな。なお、肝心の万博は無事に行けたようだ。親戚がいろいろ手を打ってくれたらしい。まー良かったんじゃないか。万博の写真送って来てないけど楽しかったんでしょう。たぶん。

次の機会にでも聞けたらいいや。