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ちょっと思いつきというか、「夏越の祓」をしに京都市内のとある神社まで行ってきた。厄落としでも有名なところなのだが、今日はそこまでしなかった。単に夏越の祓をするのが目的。
今年が本厄なのでいつかはやってもらおうと考えているのだが、すでに今年はもう半分終わってしまった。何となくだけどこのまま過ぎてしまいそうな気もする。
それで、無事にたどり着いてちょっとした山道をえっちらおっちら登り、茅の輪を無事に潜って主な拝殿にお参りしてさあ帰ろうかというときに、帰り道をどうするかという問題が出てきた。来た道を帰るのが無難なのだが、バス停近くにも神社の入口(鳥居)が立っていた。境内にある地図を見ると脇にある小さな神社を過ぎて登って行くと道があるらしい。これを通って進んだらバス停近くの鳥居まで繋がっている…らしい。
うーん、この暑さで山道を進むのもどうなのか。同行した妻はむしろ山道なら陰になっているし、植物があるから多少涼しいのではないかという主張をしている。どうなんだろうな。まあでも、さっき歩いてきた道はアスファルトからの照り返しやら熱気がかなりすごかったので、土のある山道なら多少は楽かもしれない。
というのでまずは山道の入口にある神社まで。それがこの写真。見て分かるようにかなり急な上り階段が続く。ほぼ90度に近いんじゃ。登った先には龍神様が鎮座していた。そこにもお参りしてさあて山道を進みますか。
と元気があったのはたぶんそこまで。そこから先は一応整備されているものの、この夏で生い茂った葉っぱや枝がびょーんと出ているような道が続いていた。蝮とかハチとか出てきそうな藪があったり、もしかしたらイノシシみたいな動物がいるんじゃないか、クマが出たらどうしよう、なんていう道があってドキドキものだった。
そして何より、涼しいと思っていた山道がぜんぜんそんなことなくむしろ蒸し暑くて何でこんな蒸し暑い日に蒸し暑いところをぐだぐだ歩いてんのや…とか思ってた。下りだと思ってたはずなのになぜか上りになっていたり。どこを歩いているのか分からなくなった。途中で謎の喫茶店の行き先案内も見つけたり…どうなってんだ、わたしたちはタヌキかキツネにだまされてるんじゃないか?と怖くなった。確かに山奥に何か喫茶店がある話は聞いたことあったけど、まさかそこじゃないよな。
どうなんだろう。ネット検索したらかき氷が美味しそうだったので、もういいやタヌキでもキツネでも山猫でもいいや、行ってかき氷食べよう!と意気込んだもののよく見たら火曜日定休日…へあって何か変な声出たよ。
結局30分かけてゆっくり山を下って、ようやく目的地の鳥居を見つけた時は嬉しかった。これでどうにか街中へ帰れる。普通の道を戻ったらたぶん15分で行けたと思うのだが、この際どういうのはどうでも良かった。なんとかたどり着いたのが良かったのだ。
幸い、脱水症状にだけはならずにすんだ。やってきたバスに乗り、これまた30分かけて街中へ戻ったが疲れ半分、謎の充実感半分で何ともいえない気持ちだった。もう一度行ってもいいかもしれないが、次は夏山じゃない秋口とかその辺がいいなと妻と話し合った。