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写真撮って、日記書いてます。

ある犬の死

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義実家の犬が死んだ。齢10歳に満たないくらい。病気だった。

去年の11月に発覚したけれど、進行性の病で正月を過ぎて少しして寝たきりになり、つい先日死んだのだという。それで今日そのお葬式と火葬に行ってきたわけだ。ペットの葬儀に参列したのは初めてだったが、焼き場は同様に火葬を待つ人、火葬が終わるのを待つ人、とにかく人だらけであった。ちょっとびっくりである。

わたしと彼(オスの犬だったのでこう呼んでおこう)との接点はそれほど無い。妻の実家に遊びに行った時に触れ合う程度で、会うたびに「お前は誰だ?」「あ、ああ…お前だったか…」みたいなリアクションをされるのが定番となっていた。なぜか分からないが、わたしの前ではヘソ天でひっくり返って腹を触らせてくれるのだった。妻の時も義母の時もそういう態度をしないのに、である。あれは一体なぜだったのだろう。

散歩も数回だけ一緒に行った。彼は小さい子の割に力があり(シュナウザー系統)、大人のわたしでも引っ張られてしまうくらいの強さだった。先に先に進もうとするので、それを強めに引き留めて自分の足元で歩くように仕向けたら急に大人しくなって、そこからわたしにだけはお腹を見せるようになった気がする。あれか、群れのリーダー的な振る舞いだったのかな。よく分かんないけど。

そもそも、今までに犬飼ったことないんだけどね。というか犬は苦手だったし。子供の頃、父方の祖父母の家の方で遊んでいた時に(たぶん夏だったと思う)、どこからか野犬がやってきてずっと後を着いて来たことがあった。普通ならそのまま「飼いたい」となるのだろうけど、その当時のわたしには逆に怖かった。なぜか追いかけてくるんだよなあ…怖くて怖くて、泣きながら家に駆け込んだのを今でも覚えている。犬は遊びたかったのかもしれないが、わたしにはそんな余裕無かった。

それ以来どうも犬は苦手で、手からエサをあげることはできなかった。噛まれそうだから。だから、彼にもエサをやったことが無い。妻はそういうのができる人なので手から直接与えていたけど、わたしには無理だったわ。今思えばちょっとがんばってやってみたら良かったかもしれない。

今年の1月1日に義実家に行った時はヨタヨタだけどまだ歩けていた。帰る時にそれぞれにヨタヨタと近づいて来て体をこすりつけてきた。今思えば、彼もサヨナラの挨拶をしていたのかもしれない。会話できないから分からないけど何となくそんな気がする。

火葬して骨になった彼を骨壷に入れて帰ってきた。人も動物も骨になったら残るのは小さいものだなあとしみじみ思った。全部入れられるわけでは無いから、焼き場の方に説明してもらいながら少しずつ入れていった。来られなかった義弟の代わりに入れたが、良かっただろうか。

何というか、短い間しか接していなかったし、お互いを詳しく知らない感じであったけど、最後の火葬に立ち会えたのは個人的に良かったかなと思う。あと、何となくだけど、またどこかで会えそうなそんな気がするんだよね。不思議と。なぜだろうか自分でも分からないけど。もし次会えたら、次はちゃんと向き合ってみたい。

帰りの電車でそんなことをぼんやり思った。