
iPhone 14(一部加工)
似た気がする。気のせいかもしれないけど。
いや、似てきたと思う。母方の祖父。
…そもそも誰や、という話であるが…でも、「似てるな」って思う、そういう瞬間って無いですか?わたしは最近それが頻発していてちょっとびっくりしている。
朝洗面台の鏡で、職場のお手洗いの鏡で、バスの窓の映り込みを見てつくづく「あ、似てきたな」なんてぼんやり思っている。
とはいえ、わたしも彼の若い頃の写真とか一回くらいしか見たことが無いんだけど。たぶん、じいちゃんと呼んでる人に若い頃があった、というのが衝撃的で自分の知らない祖父の姿を強烈に覚えてしまったのかもしれない。そりゃそうだよな、孫からしたら祖父は最初から年寄りなんだから。そこに若い時代があった、なんていう想像力はまだ無いわけで。父母も最初から大人で、彼らの若い頃の事なんか想像もできないわけで…まあそれが知りたくて民俗学を志したのもあった。「祖父母がわたしと同じぐらいの時に何を考えていたか、どんなことをしていたか」。そんなことが知りたかったのである。
横道に逸れたけど、まあとにかく顔の構成要素がちょっと似通ってきた。目の間隔とか、細さとか、あとはなんだ眉毛とかその辺とかか。背格好も近いんじゃないかこれ。性格は…性格はよく分かんないけど、たぶん近いものがある気がする。
写真をアップしたら特定されてあれこれややこしいことになりそうなのでやらないけど、わたしだけでなく父母も以前似たようなことを言っていたのでおそらく似ているのであろう。となると、最終的にはなんだか怪しいことを言ってはヒヒヒと笑う謎の老人となってしまうのか。人のことを煙に巻く様な、どこまでが本当でどこまでがホラ話なのか、今ひとつよく分からない感じの。電話口でいきなり「こちらヒューストンヒューストン、エンデバー号応答せよ」とか言ってくる人だったんだぜ。なかなか面白い人であった。
いや、晩年とはいかなくてももうすでにそれに片足突っ込んでる気がしてならない。祖父の影響が意外なところで出てくるものである。そういやあ電話口でたまに小ボケ入れてるなあ…無意識のうちに。
すでに故人なので会ってどうこうできるわけではないのが残念だなと思う。もっとも、大学生になったくらいからあまり会えなかったし、あの年齢特有の気恥ずかしさもあってあんまり話せなかった。今思えばもっと話しておくんだったなあって思うわけだけど、そういうのは後から気づくんだよね。なんでだろうね。
人間、そういうものなのかもしれないね。
