「ギアツ」が亡くなったそうだ。なんかショック。文化人類学の先生から配信されたメーリングリストのメールでそのことを今朝知った。
私は彼のことをテキストの中でしか知らない。しかもその知識というのもごく断片化されたものだけ。特に覚えているのはその時使っていたテキストに載っていた彼の写真がとても温和そうな感じだったこと。確かこの時、演習の司会かコメンテーターかの担当だったような気がする。だから余計印象に残っているのかもしれない。
私の所属する研究室は民俗学と文化人類学とに分かれているようで、実はどちらとも受けることができるという仕組みになっていた。卒業に必要な単位に含まれてたしね。文化人類学の演習もそのひとつだった。正直、演習を受ける前までは「文化人類学っていったい何なのよ?」みたいな感じだった。概説とかぎりぎりで単位取ったようなもんだった。でも演習の中でこれまでの文化人類学者たちの考え方に触れて、「なんか面白そう」だと思えるようになった。「ギアツ」の回はなかなかエキサイティングな(?)演習だったな。
こうして「ひとつの時代」ってものが終わっていくんだなぁ。
ご冥福をお祈り申し上げます。
※ギアツ…クリフォード・ギアツ
- 作者: 太田好信,浜本満
- 出版社/メーカー: 世界思想社
- 発売日: 2005/03
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 118回
- この商品を含むブログ (20件) を見る