Archetype++

写真撮って、日記書いてます。


気づいたら俺のiPhoneで撮られてた。

4年ぶりにあったその人は、当時と比べて髪をばっさりと切っていた。

一緒に飲みながら色々話した。矢継ぎ早に出てくる彼女からの質問。「社会人になってたの?いつの間に?」「今のお仕事はどう?今そもそもどこで何のお仕事してるの?」「大学院卒業したんだね?」「結局大学に何年いたの?大学院って何年いていいの?」「今どこに住んでるの?」「まだ一人暮らし?」「髪質変わった?え、坊主にしてたの?」「あれ?メガネしてないじゃんFacebookみたいに」…苦笑いするしかなかったけど、久しぶりに楽しかった。

「そういやあさ」
「なあに?」
「カメラまだあれなの?」
「あれって?」
「…写ルンです系」
「失礼な…!当ててみ?今私が持ってるカメラ当ててみ?」
「えー?キヤノンとかパナソニックコンデジ?」
「まー当たらんやろうなー君にはー」

カバンから彼女が取り出したのはチェキだった。

翌日、その人は帰っていった。
なんだか遠いところに置いてきた忘れ物を取り戻したような、不思議な感覚の2日間だった。
またいつか会いましょう。