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天体関係の仕事をすることになってしまって、あちこち資料やらプラネタリウムやらを見たりしている。自分の専門とは…という気持ちにもなるけど、仕事は仕事、やるべきことはやらねばならない。
おかげで宇宙について、付け焼き刃だが、なんとなく話せるようにはなった。この、なんとなく、というのは酒場談議レベルもしくは床屋談議レベルであって、ガチの研究者の前では決して話せないレベルである。
だいたい、事象の地平線ってなんなんだ…シュワルツシルト半径ってなんなんだ…単語はかっこいいから好きだけど、原理原則は何を読んでも今ひとつピンとこない。後者はブラックホールになる半径らしいのだが、なんだよそれって読むたびに思う。銀河英雄伝説のオリジナルアニメ版で、ヤン艦隊の策謀にハマってしまい、シュワルツシルト半径に押し込まれてブラックホールに落とされて壊滅した帝国艦隊がいたけど、わたしの知ってるのはその程度なのである。
で、そのガチの研究者たちと話をする機会があって、いろいろと教えていただいたのだが(しかもすごくわかりやすく)、最後に皆一様に「いやあ、宇宙ってわけわからんですよ」と言っていたのがおかしかった。ああそうか、専門家でもわからないものはわからないんだな、と。それだけ研究してもわからないことが多いそんな世界に今生きてるのってなんだか不思議だし面白い。
文系に進んでなかったら天文関係も面白かっただろうか、そんなことをぼんやり考えている。