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ジ・オリジン(機動戦士ガンダム THE ORIGIN)最終話を劇場で見てきた感想文です。マンガだと14巻の内容。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN(14) (角川コミックス・エース)
- 作者: 安彦良和
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2015/11/06
- メディア: Kindle版
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なんだよあれ…なんだよ…ペラペラじゃねーか内容!!一応前の日にI~Vを見直したんですよ、復習したんです。で、ワクワクしながら見に行ったらこれだよ。
お金返して…って言いたくなった映画は久しぶり。
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映画館で見るよりアマゾンで見た方が良かった。
だいたい序盤のルウム艦隊決戦で全部のエネルギー使い切ってんじゃねーよ、あとは消化試合じゃねーかよ!(まあそもそも原作のマンガ自体がそんな感じだし、そういう話なのは分かるけども)隣のおじさんなんか途中でいびきかいて寝てたよ。いや寝るんじゃないよ、でも寝たくなる気持ちも分かるよ!
そのくらい退屈。
3DCGでモデリングされたムサイとかサラミスとか、それはいいんだけど動きが単調だし、妙に緊迫感がない戦闘。もっとも、一方的にやる→一方的にやられる、の繰り返しだからそうなってしまうのは仕方ないのかもしれないけど。
いや、シャアが5隻の戦艦を一人で撃破したし、そもそもルウム戦役が艦隊戦がメインなのはマンガ版でも分かっていたからいいんだよ。ただ長すぎるんだよ尺が。いつまで続くの艦隊戦が、てくらい。これ全体で正味60分でいけるんじゃないの?実際のところ。間延びした感が否めなくて、だんだん見ていて辛くなる。
「誕生 赤い彗星」とかいいながら、赤い彗星の活躍あんまり出てなかったのも気になったし、何よりシャアが「神」について口走りだしたから「んんんん~!?!?」ってなんってんだよこっちはVの終盤から。なんでこんな改変したのかなマンガ版から。
これを考えるのはなかなか面白そうだけど、今はまだそういう気持ちになれません…。
あとは緊迫感のない人物同士のやりとり。マンガ版は腹の探り合いの空気まで描かれていたのに、映像化するとなんでああもペラペラな感じになってしまうのか。だいたい、ゴップとマクベの、お互いを鼻で笑いあう「フン」のシーンで何カット使うんだよ。尺稼ぎすぎだろ。
アムロもアムロだ、「ガンダムって何ですか!?」て純粋に聞くような子なのか?んで、警備の連中もそれでギクッってしてたけど、そのレベルまで機密扱いの新兵器のこと知られてるの?わざわざ「君のお父さんと一緒に仕事している」って中尉が出てくるのも変な話じゃないか…これじゃ機密扱いにしてないのと同じじゃん…「そんなものは知らん」で通すんじゃないのかこれ普通…。
よかったのはマクベが塩沢さんじゃないけど塩沢さんぽいボイスだったところ、ブライトが鈴置さんじゃないけど鈴置さんぽいボイスだったところ。他はだいぶ変わってるのにね。リアルタイム世代に対しても中途半端なアピールなのがどうにも。
ほかは山崎まさよしの歌う「破線の涙」。これが作品とあってるかどうかは別の話。
ああそうか、マンガ版に後から後から付け足したシーンが蛇足過ぎるのか。ドズルがシャアに対して秘密作戦を命じるシーンの机のあれとか、ああいうコミカルなシーンほんとに必要か?って思うくらい急に出てくるから「どうしたらいいの…」という顔になってしまう。
なんか全体的にちぐはぐしてる感じがするんだけど、レビュー見たらみんな高評価なんだよね、自分の見方がおかしいのかな。
もっと内容短くまとめたら、エンドロールにかかるあのシーンも普通に入れることできただろうに…ああいう演出必要なんかな、いや知らんけど。
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ミニ色紙は安彦版ホワイトベース。THE ORIGINのマンガは独自の解釈がなされていて、ペガサス級の戦艦もうようよ飛んでる光景とか描かれてる。地球連邦の底力というかそういうのを感じさせるシーンで地味に恐怖を覚えるよ…でも今回はそういうシーンはなし。
あ、モビルスーツはカッコよく動いてました。ザク大活躍。
ガンプラ HG 1/144 MS-06S シャア専用ザクII (機動戦士ガンダム THE ORIGIN)
- 出版社/メーカー: バンダイ(BANDAI)
- 発売日: 2015/04/24
- メディア: おもちゃ&ホビー
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でも、映像化するならサイド7侵入前夜まで描いて欲しかった。ファルメル内で起こる血気にはやる若い兵士たちの諍い、そしてザクの発進くらいまで。そこまで入れて初めてTHE ORIGIN完結なんじゃないの?公式ガイドブック1の巻末マンガね。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN 公式ガイドブック 角川コミックス・エース
- 作者: 安彦良和
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/08/26
- メディア: コミック
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とまあつらつら書いてみたけど、自分としてはショックの方が大きかったです…もう一度見たいっていう気持ちにはならないなあ。マンガ版全巻そろえて、それが映像化されるんだ!って楽しみにしていただけに、最後の最後でガックリした感じです。