初めてアーケード街にある古書店で買い物をした。いつもその前を通りかかることはあっても、なかなか店内に入ることは無かった。セール中の本とかの立ち読みで終わり。
今日は意を決して店内に入ってみた。どうしても欲しい本があることを見つけたからだ。だが、あの独特の雰囲気…一見さんオコトワリ的なものに躊躇して店の前を行き来すること数回。「よし、行くか」と入ってみたら、店内で店員とおぼしき若いにーちゃんが無表情で空き段ボールを蹴っ飛ばしてた!「え…え…何…?」どうやら処分してたっぽいが、いきなりなので驚いてしまった。
店内では常連とおぼしき老人と老主人がお茶を飲みながら何やら話していた。それ以外にも常連と思われる人びとがチラホラ。お目当ての本を探してたら「お久しぶりですー。買い取りお願いします。」なんていう若いお客もやって来た。地域密着形なのねー、というかここくらいしか古書店が無いのが不思議。
お目当ての本をレジに持って行くと、レジ係はあの無表情にーちゃんだった。ぶっきらぼうに「2000円です」。彼はいったいなんでぶっきらぼうだったんだろうか。それに何故店の奥は骨董品を陳列してあるのだろうか。1回行っただけじゃわからない、また行かないとよくわからない店だ。そう思いつつ、ここの常連になりそうな自分がいてちょっと怖い。