実家の回線が遅過ぎてネットが使い物にならないのだ…

iPhone5s

先日帰省したときのはなし。

実家にあったネット回線は、いまは「もう懐かし回線」の部類に入ってしまいそうなADSLの1.5Mだ。ADSLモデムが故障したら大事になるし、つい数年前には実際モデムを求めて電器屋を右往左往したものの見つからず、NTTに電話したらなおったということがあった。

NTT西日本 NTT西日本 ADSLモデム-MS5 /ADSLモデム(47Mbps) ADSL Modem - MS5 NTT WEST

この回線は、私が高校の時に引いたものだから15年ほど経っているんじゃないだろうか。当時住んでた家とは別に家を建ててできたのが今の実家なのだが、そちらに移るときもこの回線で工事したらしい。

だって、選択肢がないから。

光回線は国道沿いまで来ているらしいのだが、今度はそれを引き込むのにお金がかかるらしい。複数の家庭で申し込めばおそらく工事費用は安くなるが、それまでして回線を引こうという家庭が無いという。

まあ、そうね、実家の周りはお年寄りばかりで、ネットはそんなに関係ないもしくは低速でも問題ないわーという人たちばかり。

なのでNTTのセールスも来ないんだとか。

なんというデバイド。こういう地域って他にもあるんだろうな。

ちなみに携帯の回線も部屋によっては繋がったり繋がらなかったりするので、テザリングもおそらく使えない、もしくは使えても途中で途切れる可能性が高い。

だからなのか、こういう所の娯楽はテレビで、実家もBS、CS詰め込んで百チャンネル近いものが見られるようになっていたが、『相棒』と海外ドラマと、昔の2時間サスペンスと、なぜか『エスパー魔美』と、そういうものばかり見ていて、地上波はニュース程度らしい。Amazonプライムなんかの動画サービスは眼中に無いようだ。だいたい回線遅いから時間かかるし、何より支払いについても「ちょっとなあ…」と躊躇しているようだった。これについては別の時に書こうと思う。

ますます地方は置いてけぼりにされていくなーと思う反面、それはそれで、考える時間というものがあっていいなとも思う。ただ私みたいに他所から帰ってきて仕事をするときはちょっと困る。先日帰省したときはDropboxとメールチェックだけで回線アップアップだった。知らず知らずの間に光回線の速さに慣れてしまったせいで、大き目なファイルの同期を当たり前としてしまったようだ。おそらく実家に光回線が開通することは今後もないだろうし、あったとしたら十年後くらいになるんじゃないかと想像している。特に確証があるわけじゃないけど。ようやくストリーミング系のサービスがまともに利用できるようになったころには誰一人残っていなかった、なんてこともありうる。

これからこの辺はどうなってしまうんだろうな、とふと思った。