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写真撮って、日記書いてます。

現場大混乱

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399日目。仕事の日。

いやあ、開ける開けないでこうもやきもきするとは。

緊急事態宣言のアレのおかげで現場大混乱である。

どうなのよ実際、ていう気持ちだ。大型商業施設は緩和するという話だけど、あのね、緩和してるところに向かって緊急事態宣言下のところの人が移動するでしょ。皆一斉に向かうでしょ「開いてるから来た!」的な感じで。で、また新規感染者が増えて大変なことに…てな具合で責任をお互いになすりつけ合うような形になるんじゃないの?そうなったら職場にまた電話かかってくるだろうなあ。なんで開いてんのか!みたいなの。

だってよう、わたしが判断したワケじゃないんだぜ?そう言われても困るんですよね現場の人間としては。

なんていうか、今回のこのことでヒトコトフタコト言いたい人が多すぎて、それだけ不満が溜まってるのだろうけど発散される方向を間違うと大変なことになりそうな気がしている。

平日は開けて土日を休業にするとかいう話もあって、もう何が何だかよく分からない。土日だけ休業にしても作品を管理する人間としては簡単に休めないし、おそらくそういうのは上の人たちの意識の中に入ってないと思われる。不要不急の最たるもの、と言われてしまえばそれまでなのだが、それはそれでこれまでの博物館教育の成果ってやつなのかもしれない。

なんてかっこよく言ってるけど、「博覧会」とか「見世物」からいまだに脱却できてない部分があるからそういう反応をされてしまうわけで。

このコロナ体制下で大規模展からの脱却が進むかと思ったけど、そうもいっていない現状がある。『美術手帖』なんかで話題に上がるのはだいたい大きな展覧会だし。このあたりは正直難しいところで自分の中でもうまい具合に落ちていない。金を生み出す部分と博物館の理念というのはいつもどこかで矛盾しているように思える。

だから、しんどい。

しんどいけどさあ、好きな世界だから辞められないのよ。

それはさておき。いったん休止とか閉めたとかそういう状態からの再起動はいろいろと大変である。片付けたものをまた出したり、紙類を改めて補充したり、そのほか細かい段取りの再確認とかもする。作品は毎日確認して管理はしてあるけど、このブランク期間から急激にまた人がどっと来る状態に戻すとなった時に作品にどのような影響があるのか。人が複数人入ることでの温湿度の変化とかそのあたり。少しずつ慣らしていった方が良いようにも思える。微々たるものだし、もともと開けてたんだから気にするほどのことではない…のかなあ。少々不安でもある。開けるのなら少しずつ少しずつ、て感じでお願いしたいところだ。

無理だろうが。

いやほんと、無理だろうなあ電話の問い合わせの状況なんかを見てると。もう何件も「何とかして開けてくれ」とかいう電話があって(相手はだいたい高齢者なんだけど)、テレビで「一斉休業はやめる」「土日だけ休業」「平日は夜8時まで」とかいうのばかりやってたら、もう歯止めが効かなくなってるというか。これまで我慢していた人たちが「次いつみられるか分からないから…」って殺到する可能性もある。それで「密」な状態になっても困る。人の流れのコントロールが難しいことにならなければいいが、正直未知数すぎて怖い。

今年は昨年と比べて「慣れ」というよりも「あきらめ」というか、「どうせ新型コロナにかかるんだったら、自分の好きなことやっておきたい」雰囲気がどこかにある気がしてならない。

結局今日も電話だらけで書類作成が終わらず。やり直しばかりある書類はいったいいつになったら出来上がるというのか。だんだん自分が情けなくなってきた。明日は明日でまた電話多そうだな…。