Archetype++

写真撮って、日記書いてます。

『銀河鉄道999』ばかり読んでいたあの頃

f:id:swordfish-002:20230221140645j:image

iPhone8 Plus

1033日目。仕事の日。

松本零士が亡くなった。ショックがでかい。

好きな作品はいろいろあるが、今でも思い出すのは『銀河鉄道999』だろう。

中学生の時(今から四半世紀前!)に、なぜか図書室に『銀河鉄道999』のハードカバー版全10巻が入っていて、昼休みの旅にそれを読んでいたのを思い出す。小学生の時に比べて別に校庭で遊ぶこともないし、クラスの友達と何かする訳でもないので、そのほとんどを図書室で過ごしたような気がする。あとはなんだろ、友達とも遊ぶこともあったけど何してたかは思い出せない。

もしかしたら、初めて本格的に読んだ「SFまんが」だったかもしれない。実家には手塚治虫の『火の鳥』があったけど、正直なところあまり自分には刺さらなかった。ムーピーのタマミくらいか、あのキャラクターのせいでいろいろ道を間違えた…という話はまあさておき。

自分とほぼ同じくらいの、等身大の男の子キャラクターが宇宙を大冒険して「男とは」みたいな世界観を語る、その展開が熱くて面白くて好きだった。メーテルの容姿はそうだな、あんまり気にならなかったな。ああいう美人いたら凄いよなあ、くらいだったし、むしろ鉄郎の旅の行方が気になった。ちょこちょこ出てくる「キャプテン・ハーロック」や「クイーン・エメラルダス」なんかもカッコよかった。

ハーロックはアニメの方を夕方再々放送みたいな感じでやっていたから知っていたけど、あれは本当にカッコよかったのを思い出す。「宇宙戦士の銃」と書いて「コスモドラグーン」って読ませるんだぜ。このセンスよ。

もともと宇宙が好きだったけど、999のおかげでSFものも好きになったように思う。「ガンダム」が好きになるのはもうちょっと後で、わたしの時代だと『機動戦艦ナデシコ』かな。『飛べイサミ』もその辺?とにかく、わたしのSF感は999とハーロックホシノルリでできあがっていったといっても過言ではない。

そのくらい、わたしを構成する重要な要素だといえる。

なのでこの訃報は割と大きいというか、「ああ、そうか…」という感じでちょっと虚無を感じるというか、そんな具合である。大ファンて程でもないけど、でも松本零士作品に出会ってなかったら今の自分はいないわけで。

俗にいうデスシャドウ号の形状も好きだけど、マッコウクジラアルカディア号も好きだ。

 

松本零士水木一郎井上真樹夫ハーロック関係は皆、アルカディアに旅立ってしまった。そのことが現実になると、何かこう、不思議というか変、というか。よく分からない感情とともに、25年前の図書室の空気が蘇ってくる。

わたしは鉄郎のように困難に立ち向かえる人間になっただろうか。窮地に追いこまれてもビフテキを食べる胆力があるだろうか。背中を向けた相手を撃つ卑怯な人間になってないだろうか。負けると分かっていても戦わなければならないときに逃げてないだろうか。

…大宇宙の海原を駆け巡る作品たちを、なんだかまた読み返したくなってきた。


ラーメンライス献杯、というのはアレかもしれないけど、今はそれを食べようと思う。

…チャーハンセットになっちゃったけど、仕方ないか。その辺のブレ具合がまだまだだわ。