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写真撮って、日記書いてます。

知っている、天井

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658日目。休日の日。

歯医者の日。

結構しんどいぞこれ、てくらいの冷え方をしているが、午前中は歯医者なのである。いよいよ親知らずを抜く…抜く…のだ…。

やっぱり怖いものは怖い。今からキャンセルできないかな?と起きてから思う。でもそれはそれで「問題の先送り」てやつなのだろう。痛いのを先にするか後にするか。

うーんうーん。

これはもう、こればかりはもう覚悟を決めて行くしか無い。問題は、そうやって覚悟したことが3ヶ月ほど続いてるってことだよね。今日で全部終わって欲しいが、この親知らずの他にも修正すべき箇所がいくつもあるとかいう話で、25年のダメージの深さを思い知っている。

歯医者さん着いたら先にかなり待ってる感じで、今日も時間かかるかなあと身構える。こういう日は待ち時間長く診察時間短いのが世の常だ。オミクロンの広がりもあって、待合席に座るのもなんだか気が引ける。いつもなら間を詰めて座るが、今日は間を空けて座っている。小さいところだから待合室自体も小さいし、何より座席数も少ない。隅っこの方で立っているか、ちょっと空いたところに座らせてもらった。

靴箱には15センチくらいの長靴と診察室から子どもの声。患者はその子自身なのかその子のお母さんなのか分からないが、子連れの受診って大変だろうな。

そういえば昨日の遅くに見たプルーフでの色校はあれで良かったのかな、本紙だとまたちょっと変わるって話だけど大丈夫かな、とまあ不安なことを前にすると他の不安なことも次々と出てくる。

どうも今日もカートリッジ3本の大盤振る舞いらしい。というか、前回より効きが早い。量も増えたのだろうか…そして前回より打つ位置がかなり直接的だ。歯茎に刺したなってのがわかったもん。しかも結構奥までぐいっと。

あっこれガチのヤバいやつや…あーこれはこれは…と思った時にはもう痛みも何も感じなくなってた。

「じゃー抜きますか!」覚悟を決める前に先生が来て施術開始。でっかいペンチやら引っ張り出すような道具やらを駆使して約10分。「痛かったら言ってくださいね」と言われるが痛さを感じることはなかった。むしろほんとに抜いてるの?今回もダメだったんじゃないの?ってくらい感覚が伝わってこなかった。

あーまたかーとがっかりしてたら「はーい抜けましたよー」とまるで出産した赤ちゃんを見せるように抜けた歯を見せる先生。「えっ、抜けたんですか??」「はーい綺麗に抜けましたよ!お疲れ様でした」いやマジか。全然痛くなかったし血もそんなに出てなかったし、すげえな先生。

抗生剤と痛み止めもらって帰宅した。1時間かからなかった。

抜いた歯を見せてもらったら「あー確かに虫歯だこりゃ」って感じで黒いとこがあった。歯のサイズは少し大きめのトウモロコシ粒。これは抜かないとどうしようもないな。しかし永久歯だから抜いた後に生えてはこない。この後差し歯とか作るのかな、どうするのか聞いてないのでちょっとドキドキである。

家に帰って薬飲んでとりあえず横になったら思いの外体力が抜けてたのか、かなり寝てしまった。えーとどうだっけ、と天井見たら、ああこれ知ってる天井てすわ。すぐに頭が元に戻った。

寝過ぎたのは薬が効いたからなのかもしれない。痛みもそんなになかった。子どもの時歯を抜いたことがあるけど、あの時は痛さしかなかった。血止まらなかったし。あの時は先生が悪かったのかそれとも25年の間に技術が進歩したからなのか。どちらにせよ、こんなに痛くない抜歯はなんだか拍子抜けだ。

ほっとしたらお腹空いてきた。さて何を食べようか。