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いつもより早めに仕事が終わったのだけれど、職場最寄りのバス停は人で溢れててこれは次のバスでも乗れないなーと思い、ちょっと先にある別のバス停まで歩いた。11月で秋が深まるかな、みたいな空気を感じながら歩くのはちょっと楽しい。
が、前も書いたけど、今年は秋を感じるタイミングみたいなのが極端に少なかったせいでなんとなく消化不良なところがある。
ずーっと夏で、気づいたら秋っぽかったけど、いつのまにか冬になっていた。そんな感じだろうか。言語化してみるとやはり異常な気がする…
よくよく考えたら以前住んでいた熊本市内もそんな感じだった。春が来たと思ったらあっという間に長い夏が来て、ちょっとだけ秋があってあとは雪すら降る寒い冬が来る。なんかそんなところで良く生活していたなあと思う。でもまあ、住んでた時はそれが普通だと思ってたし、慣れてしまえばしんどくもなかった。
最初の年で体重10キロは落ちたけど。
そんなことを考えながら道をてくてく歩いていたら、見上げれば給水塔のあるビルが出てきた。いや、いつも通り過ぎながら見ているビルなのだが、あんなところに給水塔なんてあったっけ?近くを歩くと近すぎて見えなくて、離れたところを歩く時はだいたい真っ暗になりかけの時間帯だから、そこにあったのに全く気づいてなかったのだろう。
そういう発見があって面白いのだが、ジロジロ見るのもあんまり良くない気がして中途半端な見方しかできなかった。
ほら、あれだよ。闇バイトの襲撃下見をしているんじゃないかって思われちゃうやつ。この辺りは住宅街でもあるのであんまりそういうことをしない方がいいのは確かだ。でもなあ。レモンが実っている庭の家とか、木々に囲まれて綺麗な形になっているお宅とか、そういう魅力的な家々があってついつい眺めてしまう。住んでる方からしてみれば縁もゆかりもない人がそうやって見てきたら嫌に違いないから、もうしないけど。
そうなんだよな。カメラを持って散歩できるのは街場くらいしか無くなってしまった。住宅街の落ちてる物とか地形とかそういうのも面白いけど、すでにカメラを持って歩いている時点でよろしくないという空気があるのは確かだ。
もっとも、一枚も撮ったことがないわけだけど。
なんだっけ。あー給水塔の話か。自分が団地やアパート育ちじゃないから、こういう給水塔に魅力というか面白さを感じる。ちょっと錆びついた足元とかだとなおさらエモい。あれ、惹かれるんだよな。なんでかはわからないけど。形がずんぐりしてるのがいいのかもしれない。
そういえばこの辺はどれだけ給水塔とかそういうのがあっただろうか。あんまり考えたことが無かったな。探してないフリしながら探してみようか。やめとこうか。どうしよう。