今年も研究室に新2・3年生がやってきた。うちの大学では研究室に所属するようになるのは2年生以降となっている(文系の場合。理系はちがうっぽい。)先週の水曜日にそんな新所属生たちを含めた研究室所属生のガイダンスがあった。私もパソコン管理者をやっているので非常に簡単な説明をしゃべった。あれで分かってくれればいいんだけど…ちょっと不安。
その後、ちょっと2年生や3年生と話す機会があったのでいろいろと聞いてみた。なぜ民俗学にしたの?、と。するとほとんどの子が「民謡をやりたいので」とか「神話とか伝説に興味があって」とか「妖怪に興味を持ったから」との回答。そういやぁオープンキャンパスなんかでやってくる高校生も同じようなことを言っていたと思う。
どういうわけかわからないが、こういう神話や民謡などに興味がある=民俗学が最適な学問だ、という図式が世間一般でできているように思える(まぁそれ自体が私の思い込みなのかもしれないのだが)。ほんとはもっと地味な学問なんだけど…。実際に民謡とか神話とかそういうものに関しての民俗学的研究をあまり見かけない。妖怪はいろいろあるんだけど、たぶん彼らが考えているものとは違うだろう。でもここで彼らの夢を壊すわけにはいかないしなぁ、と悩むダメ先輩なのであった。
そういやぁmixiにも「民俗学」と名前がつくコミュニティーがあり、所属していた(今は別の民俗学のコミュニティーに所属している)。覗いてみると、なんというか、神話であるとか昔話であるとか、さらには古代の音(!)までをワイワイと語り合っていた。なんかものすごくギャップを感じたのを覚えている。
というわけでよくわからないのは、なぜ民俗学に対してこのようなイメージが定着することになったのか、ということだ。おそらくは1960年代以降の柳田國男の再評価から始まる「民俗学ブーム」にその一因がありそうな気はする。しかしそれだけではないはず。先行研究は無かったっけな?なんだかこれもこれでマイナーな研究な気もするが。
メインの研究とは別に、これも考えていけたらいいな。