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おとといに実家から荷物が届いたんだけど、中身は餅だった。クリスマスの頃か…実家からのクリスマスプレゼントだと思っておこう。
餅…なんか知らないけど、年末に餅つくんだよなあ実家は。まだ祖父母が生きていた頃はそれこそ家族総出でが相応しいくらい朝から昼過ぎくらいまでみんなで作業していた記憶がある。餅米蒸して、それを餅つき機で餅にして、いい感じのところで出して丸めるという流れだった。
確か餅米を1升か2升は蒸していた気がする。そうなんだよなあ…蒸し器の火の番をしていたけど、結構長い時間そこで作業していたような記憶がある。ガス火じゃなくて薪を焚いていくやり方。小さい頃はとにかく安定した火を作るのが大変だった。ガスでやろうよーと言ったこともあるが、1升分をまとめて蒸すにはガスだと面倒なことが多いらしかった。まあでも、焚き火の仕方は全てそこで修得できたから、やってみて良かったような。
その後、わたしが家を出て、弟も家を出て、残されたのは高齢者中心。まだわたしが学生だった頃は帰省して手伝うこともできたけど、社会人になってからは帰るに帰れなくなってしまった。餅つきもそれにあわせるようにだんだんと規模を小さくしていったようだ。
それでも、だ。それでも冷凍庫がいっぱいになるくらい実家から送られてきた。どうやって食べればいいのだ…とこちらが凹むくらい送ってくる。食べても食べても減らない…そのうち飽きてしまい、1月の半ばにはもう食べなくなってしまうのである。んで夏の頃とかに「もういいかな…」と捨ててしまうのである。もったいないからもっと少なくていいよ、とその都度伝えているのだが、それでもやっぱりいっぱいになるくらいだった。感覚は昔のままというやつだろうか。
以前聞いた話では、昔は正月についた餅は水を張ったカメに入れて保存していて、水を取り替えたりカビが生えたら削るなどして、結局半年くらい食べていたそうだが、その中には食べれなくなって処分したものもあったのだろう。それを考えて大量についていたのかもしれない。お米で作るからご馳走だった、だからたくさん作ったのかもしれない。分かんないけど。だけど今は冷蔵冷凍できるから保存も長くできるうえに他に食べるものもあるので、そこまで作らなくても…と思っていた。
そしたらついに今年、小さなダンボール一つで届いたのである。しかもそれが餅だけじゃなくてデコポンやらお菓子やらが少しばかり入っていた。何とか食べ切れるかもしれない。とはいえ、ジップロック3袋分で丸餅切り餅がぎっしり。はてさてどうするか。またチーズと一緒に食べたりするかなあ。写真のあん餅は4つしか入っておらず、妻とふたりで朝ごはんにしたんだけど、あっという間に食べてしまった。残りの餅はどうしよう。
しかし、この餅の少なさで実家の両親の高齢化を実感して少々しょんぼりしてしまう。そうだよな、かれこれもういい歳だもんな。最近はあと何回会えるだろうかと考えることもある。今年はダメだったな、まあインフルエンザも流行ってるし変に動かない方がいいか。来年とかそのあたりで帰れたらいいんだが。
少ししんみりした朝だった。