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こないだ、昼食に妻がそうめんに添えるきゅうりを切っていたところ、突然「…なんか臭い!足の裏みたいな臭さがあるんだけど!」と言い出した。
んなまさかと台所に行って嗅いでみると、確かになんかこう、足の裏みたいな感じの変な匂いがしている。え?きゅうり傷んでた?ときゅうり自体を嗅いでみると、そんなことは全くないみずみずしいきゅうりの匂いだった。
流しからきているのかとかあれこれ探してみたけど、結局原因が分からずじまいで終わってしまった。「じゃあご飯食べてから流しとかにハイターしておくわ」と、そういう感じで対処する予定だった。
ところがだ。
ここからがまた怖い話で、昼食後に台所に行くとその匂いすら残っていなかったのである。あれ?なんで?流しの中からかと思って嗅いでみるけどそうでもなく。全くもって原因が分からないし、なぜ匂わなくなったかも不明という、謎が謎を呼ぶ事態に。
わたしひとり、妻ひとりの時にその匂いがあったなら「勘違いだったんじゃ」とかそういう話で終わると思うが、今回はふたりして匂いを嗅いでいるから確実なんだよな。あれは本当に何だったのか。
ふと、思い当たるのは「オバケ/幽霊がいるとき、生臭い匂いがする」というものだ。何かで読んだが、オバケ/幽霊を目撃あるいは存在を感じる時は生臭い匂いがしてくるんだとか。
つまり、この時に何かしらのものがそこにいた、ということになる。
…台所に?きゅうりなのに?
姿の見えない河童みたいなやつがいたのかもしれない。あいつきゅうり好きだろうし。
という不思議なことがあった。これがつい数日前の出来事。あれからまったくそういった匂いは出てこないし、流し周りも掃除したので解決しているはずなんだけど、そうなるといよいよ「じゃああれはいったい何だったのよ」という話になる。
先に書いたように、そういうものがたまたま近くに来ていた、ということなのだろうか。
そういやね、これを言っているのはわたしだけなんだけど、たまに人みたいな気配がするんだよね今の家。なんとなくだけど、人がいるような。あ、ここまで書いてて思い出したけど、こないだ自室で作業していた時ドアを閉めていて、その向こうに誰かが歩いてきたような気配がしたんだよね。足音みたいなのも。妻がのぞきにきたんかなーと思って後から聞いてみたら「私、ずっとリビングにいたよ」と。確かにソファから離れた形跡が無かった。
となると、あれはいったい何だったのか。
夜中に突然コーヒーの匂いが漂ってくることもあったし、うーん、先住の「もの」がちょっとウロウロしてるんかな。
ま、いいか。こういう不思議なことってなんか面白いし。実害が無ければいいや。仕事柄そういうのによく遭遇するのですでに慣れ切ってしまった。そのうち解決するかもだし、楽しんで不思議なことを受け入れてみようと思う。