iPhone8 Pulus
チラシ・ポスターが複数バージョンある展覧会なんて初めてだったよ…学芸員のこだわりがすごく出る館なのは前前から知っていたけど、今回もそんな感じでした。
見てきました!
伊丹市立美術館で開催中の「ソール・ライター展」を見てきました。自宅から現地まで約2時間。あーもう、なんかね、期待通りというか期待値超えまくってすごくよかった展覧会でした。上半期の中でも一番かも。
GXR + GR LENS A12 28mm F2.5
横の看板もいい感じ。
1階、2階、地下階にて展示されている写真は約150点くらいで見応えがありました。
GXR + GR LENS A12 28mm F2.5
チケットもかっこいい。
GXR + GR LENS A12 28mm F2.5
ちなみにここまで写真撮影可能。
■何が良かったか
・写真の色彩
・透明感
・モノクロもよかったが、カラーの、特に赤や黄色といった原色の発色
・構図のダイナミックさ、意外性
・それでいてどこか見たことがある既視感
・タイトルと写真の内容の関係
作品の展示は問題なく、部屋はちょっと狭く人も多かったけど1点1点じっくり見ることができました。
ファッション雑誌用のカットが大半でしたが、「そう撮っちゃうのか!」と驚くばかりでした。「靴」と題された写真なんか靴が写っているのはほんのちょっとで、中心に雨傘を深くさして(進行方向から強い雨が来ているのでしょう、傘を差している人物の顔は見えない)、片手に花一輪持って道を行く女性を写してるんです。うん、言葉じゃよく分かんないね。
チラシにも使われている赤い傘で道行く人を上から撮った写真は浮世絵っぽい。ソール・ライターは浮世絵とかも研究してたという話だから、どこかで見たことあるような雰囲気なのは、その浮世絵の影響で撮影したものだからなのかな、とか考えながら見てました。
これ、この写真。
面白かったのは、写真の大半が窓越しとか鏡とか、反射するモノに写った姿を撮影しているところ。喫茶店らしきお店の中から撮影した写真とか、そういうのが多かったです。そういうガラス越しの写真がすごくクリアにプリントされていて、よどんだ感じがしなかったのもよかった。
赤い傘、緑のビル、白い雪、黄色いクルマ…この色も綺麗に出ていたのが印象的でした。
■何が悪かったか
・展示してある場所の問題
・順路はあまりよくなかった、地上から地下へ行くのは面倒
・グッズ売り場の品揃え、ポストカードはもっと種類が欲しい
・グッズ売り場の品揃え、関係ない作家の作品まで販売していて間違いやすい
でもじっくり見れば見るほど見えてきちゃうんです。特に作品以外の展示環境が…壁面が穴だらけという「現実」が。美術館博物館の壁面、だいたいクロス張りなんですけど、年数経ってそれなりに展覧会開くとどうしても穴だらけになっちゃうんです。修繕の予算とかでというけど、だいたい機械系が先にダメになるので、そっちの修繕にお金取られちゃうんです。
ほんと、博物館を維持管理するのって大変。
映像コーナーも小さくありました。あのサイズいいなあと思う反面、席が9席しかなくて座れませんでした。立ち見。もうちょっと席は欲しいかな、ふらっと立ち寄ってふらっと出て行くのにはいいかもしれませんが。
あ、これAmazonで見られるのか。
それから、グッズ売り場。最後の最後まで見ないとグッズ売り場にたどり着けない構成でした。それはいいのですが、品揃えがちょっと少なくて残念でしたし、ソール・ライター展なのに他の写真家の作品が紛らわしく置いてあったり、関係なさそうなグッズがあって、間違えて買ってしまいそうになりました。
作家その人の作品のポストカードであったりグッズであったりが目当てなので、それ以外があると買う気が無くなるというか、しらけちゃう。
なお今回の戦利品はこんな感じのポストカード4枚。
iPhone8 Plus
図録も欲しかったけど、展覧会会場で購入しなくても書店とかで買えるかなと思い購入しませんでした。以前1回読んでるし。ポストカードは職場とか自宅に飾ってます。
マグネットコレクターとしては、写真を使ったマグネットが無かったのが残念でした。
■滞在時間はだいたい2時間半ぐらい
気づいたら2時間半ほど経ってました。見終わった後、なんだか疲れてしまって15分ほどロビーのソファに座ってました。
やっぱりいい作品・いい展覧会は見るのに力使って疲れます。でも心地よい疲れでした。
なお20日までの開催なので、お近くの人は是非行くべき。