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328日目。仕事の日。
仕事が煮詰まっている。そのうち鍋が焦げちゃうんじゃないかと思うくらいだ。火が付く前に対処はしたいが、燃えてしまってから焦るタイプなのでたぶん少々先送りになってしまう部分も出てくると予想している。
「予想している」だなんて。自分のことなのにね。
仕事の関係先に手紙を出す必要があったので久しぶりに封筒と便箋を用意しようとしたが、肝心の便箋が職場に置いておらず困った。一筆箋はあるのだが、それではマズイというか、まだメールだけのやり取りで直接会ったことがない方に対して失礼な気がする。しかもキャラクターのイラストが載ったものであったり、よく分からないデザインのものだったりと、「使って大丈夫かこれ」的なものだらけであった。個人的にいつも便箋は自分の机に入れておくのだが、この職場になってからすっかり忘れていた。送るとしても知り合いだったから一筆箋でもなんとかなったのである。あー常備しておく必要あるなあ。自宅の自室からはいくつか発見してあるから、次の出勤日に持ってこなきゃ。
…なんで私物で仕事しなきゃいけないのかな、的な問題はこの際無視しておくことにする。礼状書いたりするからちゃんとした便箋も置いてて欲しいんだけどな。滅多にないことだけど、まだまだ使うことがあるので。
先方が「赤坂」にあるので封筒に書こうとした時、ふと「あー行ったことがない町だなあ、東京自体はあるけどその辺はまだ行ったことないなあ」「あれだっけ、高級料亭とかあるんだっけ」「そういえばTBSもその辺にあるんだっけか」「大きい会社なんだろうなあ」…と余計なことを考えてしまったために「赤城」と書いてしまった。
「赤坂」が「赤城」である。
空母か。
こういうの書くときは無心にならなくちゃダメだなと痛感する。よく見たらちょっとだけ斜めになっていたし、これはもう書き直すしかない。
子どものころ、習っていた書道の先生から言われたことを思い出す。「部分部分の書き方は上手だけど、トータルで見たらバランスが悪い」。神は細部に宿るとはいうが、細部だけではダメだし、そもそも神レベルですらないから結局のところ「何だこりゃ」的評価でしかない。自分の書道の作品の評価もそんな感じで終わってしまった。
そういうことばかり思い出してしまう。2通目では間違わずにまっすぐ書けたが、正直なところあまり納得がいく字ではないのも確か。でも書き直したらこれ以上良くなるかというとそうでもないだろうから、ここで止めておくことにした。あとは便箋に「これからもよろしくお願いします」的なことを書いて封筒に入れて先方に送れば完了である。
今回はボールペンでつらつら書いたが、理想は筆ペンだ。あれは何回やっても最初の打ち込みの時点で納得がいかなくなることが多い。墨の量も難しいし、思うように書けない。慣れることなんてあるのだろうか。
結局、これだけで一日の半分を使ってしまって余計に仕事が増えてしまった気がする。もう少しサクサクとやればよかった。午後からは通常の1.2倍くらいの分で動いたが、事務室内の音で集中できずあまりはかどらなかった。残念。
『よつばと!』の最新刊を買って帰る。MacbookAirはまだ写真ライブラリをアップデートしている。終わる気配がない。