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606日目。仕事の日。
複数人に執筆してもらって、集まった原稿の編集作業ってのをやっているのだが、締切を過ぎてようやく出てきたものの中に、日本語なんだけど日本語の文章ではないものがあって頭を抱えている。日本語の文章なんだけど文意が分からない、読み取れない、伝わってこないっていうものだ。
前後の文章の繋がりが不明瞭だし、代名詞が何を指しているか分からない。タコツボ化した表現と言えばいいのか分からないが、とにかく回りくどくて読んで校正する段階なのに、読むことを脳が拒否している。
前後の文章の繋がりが不明瞭だし、代名詞が何を指しているか分からない。タコツボ化した表現と言えばいいのか分からないが、とにかく回りくどくて読んで校正する段階なのに、読むことを脳が拒否している。何だろう、違う文化圏といえばいいだろうか。
「てにをは」の使い方も適切か、句読点は大丈夫か。一つ疑いだしたら疑念はどんどん大きくなる。しらみつぶしにちょっとづつちょっとづつ赤入れをして校正・校閲を加えているが、追い付いていない部分が多い。言葉の意味を取ろうとすると途端にダメになる。そう心掛けているものの、どう頑張っても内容がおかしい方が気になってしまい進まないのだ。
1か所悩んだら前後のかかりとか、そもそも用語の使い方が適切なのか、そういう部分まで再検討してしまう。自分が書いたわけじゃないのに。なので校正校閲を仕事にするにはとても無理だと毎回感じる。
で、その旨を執筆者とかその関係者に確認してもらったところ、「え?どこがおかしいんですか?」との一言だった。説明しても話が噛み合わなすぎてものすごく疲れた。どうしてこの文章になったのか、この文字を使っている意図は何か…確認したいことは山ほどあったけど、その一部ですら解決できなかった。むしろこのまま行って欲しいみたいな雰囲気すらあったし、スケジュール的な部分でも問題を抱えているのでこれ以上引き延ばすわけにもいかない。
不本意だが、そのままでいくことにした。これが本職だったら執筆者とケンカするのかな。その辺の話を聞いてみたい。
言葉が通じない、で、何となく思い出したのは「ここではリントの言葉で話せ」という台詞だ。『仮面ライダークウガ』に出てくる薔薇のタトゥーの女がグロンギの言葉で話した怪人に対していう台詞。違う言語文化を持つ存在が隠れ住んでいるっていうのを端的に表している台詞だが、すごく印象に残っている。あの薔薇のタトゥーの女は一体何だったのかっていうのも謎のまま終わってしまっただけに、『仮面ライダーブラック』が映画でリブートしたようにクウガもまたやってくれねーかなー無理かなーと一ファンとしては思う訳である。
脱線したけど、とにかく「イーッ!!」てなった原稿をそのまま使うのが何かもうすごくしんどくてぐったりである。結局今日も印刷会社に渡せなかった。とほほだ。どうすっかなあコレ。「クウガ」見ながら考えるか。