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857日目。仕事の日。
他の人は休みだけどわたしは仕事。
片付け部隊にはそれなりの仕事が待っているのだ…設営の時より早く片付くが、それでもやることは多いのである。慎重に、かつ、大胆にというようなものが多いので、これはこれで気を使う。それをどうにかえいやあえいやあと片付けて片付けて。
途中、外に貼ったチラシやポスターの交換と回収に行ったりと、相変わらずのバタバタぶりであったけれど、不思議なことにいつもより3時間くらい早く作業が終わってしまった。午前中で作業完了して搬出まで、っていうのは最速の方じゃないか。もっとも、そのあとのこまごました作業が残っていて、そのまま帰るのはできなかったけど。
ああそうか、この片付け作業もここでやるのが今回が最後になるのか。
大して感慨深くもなく淡々と終わったような気がする。まあそういうものだな、今までいくつかの職場を期限切れで終わっていったけど、終わるときはどこも淡々としていった気がする。
なんかそういうのを、ものすごく淡泊に終わらせてしまう。「はい終わり!さようなら!」じゃないけど、そんな感じでスパッと。その時はすでに気持ちが新しい方へ向いているから…今はその中間地点くらいなのかな。月の頭に退職届を書いた時もそうだった。書くときに何かウッっと泣きそうになるかなと予想していたけど全然そんなことなく、さらさらと書いた。そんな自分に自分で驚いたしなんだかおかしかった。
うーん、これは性格的な部分が大きいのかもしれない。
いつ頃からそうなったのか。もしかしたら高校生の時かもしれない。高校生の時なんか「あーやっと解放される」みたいな感じで卒業した。あの時の経験はどう書いたらいいか分からないけど、とにかく早くこの1年終わらないかなとばかり思っていた。
面白くない、つまんない毎日だった。
卒業式に泣いてる子たちもいた。クラスの中心だった連中だった。アウトサイダーだったわたしはそれを見て「なんだよそれ」と冷ややかになってた。むしろやっと終わった、あーこれで自由だ、という感覚の方が大きかった。多分その時の経験が今の人格を最終的に作ってしまったのだろう。
だからなのか分からないけど、今までクラス会とか同窓会に呼ばれたことがない。そもそも、わたしは呼ばれたら行くだろうか?行かない自信がある…まあ好きだったリョーコちゃんがどうなっているかは知りたいけど。
とりあえず今のところでは大きな仕事のひとつが終わってひと段落ついた。このまま仕事を片付けて引継ぎ分をうまく流して、と思っていたけどそうは問屋が卸してくれない。最後の最後まで仕事をする羽目になりそう。しかも小さくはなく、割と大掛かりなものだ。
なんでそうなるんですかねえ…まあ最後の最後なんできっちりやりますけどね。多分これも淡々と進めて淡々と終わらせていくのだろう。
冷たい人間と思われているかもしれないし、別にそう思ってもらっても構わないかな、なんてことを思いながら家に帰った。