iPhone8 Plus
199日目。仕事の日。
朝からフェーズワンの「IQ3 100MP」で撮影された写真を見る。仕事で印刷に回すための作品画像だ。自分たちは撮影せず、所蔵者側が持っている画像を提供していただいたのだが、データサイズも何もかもが未経験の領域でひとり興奮してしまった。なんせ拡大(ズーム)していっても全然ボケてこないのだ…どんだけの解像度だよこれ。f/11くらいの絞りでここまで深く撮れるのか。
以前使用していたNikon D80とかOLYMPUS E-510でも絞ればその分解像度得られてある程度まではきちんと写り込んでいたけど、さすがに絵のベース面までは写ってなかった。日本画を撮影したデータだったんだけど、「IQ3 100MP」だと絹本の目地というのかな、拡大すればそこまで綺麗に見える。ほかのカメラだと潰れてると思う。
何より色の階調というのか、そういう部分が非常に綺麗に再現されててビックリした。いやもう、これは支給のノートPCではなくキレイキレイなモニターでがっちり見たい。しかし…しかし、そう思うときに限って叶わないのが世の常だ。ノートPCの小さいモニターではもったいないくらいだった。できれば大画面のものを用いたい…いやこれもう40インチくらいでも十分なんじゃない。テレビか。
この感覚はシグマのFoveonの画像を初めて見たときと似ている気がする。DPシリーズで撮影した写真を初めて見たときの衝撃というか。自分の目で見えているものよりも綺麗に見えているような、そんな感じだ。あれもすごかった。その場の空気みたいなものすら写してたんじゃないか、てくらい独特の印象がある写真になっていたように思う。
しかししかし。やはりどの世界もメリットが大きいとデメリットも大きいというか。フェーズワンのやつは撮影されたデータ量もかなり大きい。1ファイルあたり800MB弱ある。やべえ。開くだけで1分近く待たされるし、メモリが6GBくらいも食われる。やべえ。文字通りゴリゴリ減っていく様はある種壮観である。1枚だけだよ開いてるの、なのにそれほどまでに重くなるのは恐ろしい。
そりゃあハイエンドPCの領域があるわけだし必要になるわけだな。個人使用だとデータの保存先に困りそうだし、せっかく撮影してもリサイズリサイズで終わりそうな気もする。
知らんけど。
分かっていたけどあえてフェーズワンのお値段も見てみた。うん…何というかこう、ハイエンド!て感じだった。高級車、スーパーカー、そんな感じだ。やべえ。これ使って撮影してたのを見るに(Exif情報から知った)、館が所有しているのかなとふと思う。
うう、予算潤沢なところはいいな。もしくはカメラマン雇ってカメラ自体はレンタルとかかな。いずれにしても、そういうカメラを候補に入れてくる時点で羨ましい。作品に対する誇りとかある意味礼儀みたいなのを感じる。やっぱなあ、ちゃんとしたとこにはちゃんとしたカメラじゃなきゃダメなんだろうな。ミラーレスはミラーレスなりにいいところあるし、そうでないでかいカメラにはカメラなりにいいところがある。
要は撮る人間の、「使うものの知恵と勇気」か。
いろいろとクソみたいなことが今日もあったけど、これだけでどうにか乗り切れた気がする。