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写真撮って、日記書いてます。

虹が落ちていた

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朝、出勤する時にアパートの駐輪場を歩いていたら、虹が落ちていた。

いや、虹のカケラとでもいうか。

ここまで綺麗にレインボー色が落ちているのは珍しい。誰かが夜中に何かここでやったのだろうか。

ファンタジー系の話であれば、ここで虹泥棒がひと息ついていたのだ、だの、いやいや、どこからか風に乗って飛んできたのだ、だの広がりができそうな気もするが、何も始まらないし、残念ながらその手の話を作るのにわたしは向いていない。

読み手としては問題ないが。書くとなると話が変わってくる。

そもそも、どういう物語をどう作ったらいいか分からないのである。

好きに作ったらいい、とはいうが、好きに作るとオチがない話ばかりになるし、それこそ終わりが無い話にしてしまいがちだ。

たぶんこれは、小学生の作文の授業で、「誰が原稿用紙をたくさん使うか」みたいな変な競争があったのが原因だろう。大事なことを短く書く、みたいなことをやった一方で、作文の枚数を求められるから変なものだが、当時のわたしたちは-いやわたしだけかもしれないが-たくさん使った方がエラい!頭良い!みたいなのがあって、それで無駄に行数を文字数を増やして書いたような記憶がある。枚数を稼ぐだけの、中身の無い文章の羅列みたいな。

その時もうちょっと勉強しておけば、今頃はもう少し文章がうまくなっていただろうに。ときどき、この日記を書きながらそう思うことがある。あとは、特定の作家のを読み過ぎてしまった。椎名誠の文体に多大なる影響を受けてしまったのは、今考えれば本当に良かったのかどうか。もっと他に読む範囲を広げて、いろんなものを読んでおけば良かったんじゃないか。

後悔しても始まらないけど。

だから、未だに自分の文体みたいなものが無い。おまけに、このブログを書き始めたときから書き方がさほど変化していない。成長していない。誰かが年齢相応の書き方にシフトしないといけない、みたいなことをどこかで書いていたのを何かで知ったけど、そうだよね、いつまでも20代の頃の書き方ではダメだよねという、やっぱり後悔と反省と入り混じった変な感情が出てきた。

そんなことが一瞬のうちに頭を駆け巡って、そもそもこれが何かを考えることができなくなった。誰が何のために落としたのか、それとも塗装時に付いてしまったのか。そういう現実的な話よりも、自分のことを考える方向に転んでしまった。どうもあまりよろしくない状態っぽい。まあしゃーないか。ここ連日仕事で疲れてるのもあるし。

これ、明日もここにあるかな。あるといいな。

あったら、何かちょっと嬉しい。