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写真撮って、日記書いてます。

久しぶりに自分でも何か作りたくなった

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1281日目。休日の日。

職場の元同僚から個展のDMをいただいていたのだが、今度行こうかなーって先延ばしにしていたら今日が最終日ということで慌てて開催されているギャラリーへ行ってきた。現役作家、しかも知り合い、ギャラリーで個展を見るのは初めて、とさまざまな要素が絡んでいて、無事に辿り着けるかとか、何かお土産とかあったらいいのかなとか、あたふたしながら向かった。

ギャラリーは一見本当にここなの?みたいな雰囲気のあるビルの中だった。思ったよりも狭い空間でびっくりだったが、逆にそのくらいの空間が使いやすいのかもしれない。おおよそ8畳。壁面の色が白で、そこに作品が適度な空間でかかっていて居心地良かった。作品も作家本人のイメージと全然異なる雰囲気のものばかりでとても意外だったし、すごく良かった。ここにあるけどない、ないけどある、みたいな。そんな感想。

こういう時、いかに自分の語彙が貧しいかを再確認する。基礎的な美術教育とか鑑賞教育を受けたような受けてないような感じで、図工とか美術の授業は楽しかったけど、こう、作品の感想を述べよ、と言われると途端に詰まる。でもね、すごいすごい良かったんだよなんだかじんわり沁みるようで。

…言葉にするのがいかに難しいか。

ちなみにその上の階のギャラリー空間でも知人が個展をしていて、こちらも相変わらずの切れ味というか、ものすごくキリッとした感じの絵なんだけど、しかしそれがどこか分からないぼんやりとしたものもあって、そういうのが続いていてすごく良かった。

いやもう、その言葉しか出てこない自分をグーで殴りたいわな。

さて、今日はそこで終わりかというとそうでなく、実はもうひとり最近知り合った作家の方からもDMをもらっていたのである。せっかく大阪まで出てきたのだからそちらにも足を伸ばすか、と地下鉄で向かった。

ついた先は本当に大阪?というような、今まで来たことのないような町ですごくワクワクした。ミナミとか、そこからさらに先に行ったような場所の、潰れてしまった長屋を再開発したギャラリーへ。昔天草で似たような空間で写真を展示したことを思い出す。なんだ、あの時から自分の中の行き先は繋がってたのか。

広い空間にネオンサインと写真が数点というすごくシンプルな空間構成だったけど、点灯しているネオン管を見ていると、往時の賑わいとかその時の喧騒とか、そういうものが聞こえてきそうだった。シンプルなのになんでああも印象に残るのだろうか。

その方のDMにオープンスタジオやってますと案内が小さくあって、そのギャラリーから歩いて近いので行ってみた。徒歩で10分ほど。たどり着いたのは廃工場をリノベしたところ。ここで複数のアーティストたちがいくつかの部屋に分かれて作家活動をしてるらしい。ぶらぶら歩いてたらDMをくれた知人が現れて喜んでくれた。10分程度立ち話をしただけ、だけど行って良かったなと思った。

その時、この近くでブックフェアやってるんでぜひ見に行って下さい!とおすすめされる。近くの廃工場でまたイベントをしているらしい。全くノーマークだったのでぶらりと見に行ってみたら予想を遥かにこえたイベントでこれもまたびっくりだった。人だらけ店だらけ。アーティストとお客さんが直で話せる機会みたいな感じでもあるのだが、カレーやらクラフトビールやら雑貨やらもうなんでもありの空間で、これもまた楽しかった。楽しかったけど想定外のイベントだったので財布に何も入っておらず、結局早々に立ち去るしか無かった。来年は財布にお金入れて行かなきゃなあ。

なんだろう。久しぶりに自分でも何か作りたくなった。ああいう、モノをつくるってのを長くしてなくて、Instagramとこのブログの更新しかできてない。ZINEを作る話はどうなった、もう今年も10月が終わるじゃないか。

そう考えるとコンスタントに作り続けている人はすごいと改めて思う。某氏の『記録』シリーズなんかコンスタントに出続けているから逆に怖さを感じる。デジタルでも大事だけどやはりリアルに、現界させなきゃダメだ。

そう考えるとモノづくり作品づくりの凄みってそういうとこにもあるんだろうなと。

ううん、なんかこう、最近の嫌なこと忘れて何か作りたくなってきたぞ。いつまでこの元気が持つか自分でもわかんないけど、やる気があるうちに何かしたい。そういうのを再確認できた1日だった。良かった。